鳥栖サテライト館 展示紹介産業の発展とひろがり<膏薬の話>

サテライト会場、第3 エリアは「産業の発展とひろがり」。田代領で発展した2つの産業、配置売薬と櫨蝋/ はぜろうのコーナーです。田代領における代官による比較的緩やかな統治とさまざまな文化が行き交う長崎街道の存在は地元の産業を領地外へ発展させようという人々のチャレンジ意欲を鼓舞しました。会場には田代売薬の発展に大きくかかわった<膏薬>に関する資料が展示されています。

膏薬とは生薬を油で煮詰めて煉ったもので、患部に直接塗ったり、紙や布に塗りのばしたものを貼付したりするくすりです。展示の貝殻膏/ かいがらこうは膏薬板と呼ばれる陶製の板の上で煉った膏薬をハマグリの貝殻に詰めた塗り薬。しもやけやあかぎれに効く人気商品で、昭和の中頃まで製造されていました。貝殻を容器に用いたことに驚く世代、懐かしむ世代。あなたは貝殻膏にどんな思いを抱きますか?

 

 

7月号(最新号)はこちらよりダウンロードできます。

鳥栖サテライト館 展示紹介対馬藩田代領の時代<その◆

田代領の歴史を探る第2エリア。田代のまちに文化が栄えた理由を解く鍵となる「長崎街道」のお話です。
長崎街道はオランダ商館のある長崎と小倉をつなぐ道で、“文明ロード”と呼ばれることもあるように人や物など、さまざまな文化がここを行き来しました(お菓子が伝わったことから“シュガーロード”と呼ばれることもあります)。会場では長崎街道を通り江戸へ向かったオランダ商館長ケンペルや博物学者シーボルトによる田代のまちの記録や、徳川吉宗に献上するためのゾウが歩いた話などが紹介され、当時の田代の様子を知ることができます。
豊かな田園風景が広がる田代のまちで、シーボルトが見舞われた災難…歴史上の有名人が遺した田代の記録とは、いったいどのようなものでしょう。