ハス(平成28年8月号)

生薬名/薬用部:荷葉/葉 蓮鬚/おしべ 蓮実/果実 蓮肉/種子
用 途 : 強壮・利尿・解熱 など
きらきらと夏の光をたたえる水面。そこから立ち上がるようにすらりと伸びたハスの茎先にはまるく大きな葉と涼やかな花。その色は紅色、白色。朝早く開いて日暮れには閉じ、これを数日間続けると儚くはらはらと散ってしまいます。 花びらが散った後に残るのがまるで蜂の巣のような姿の花托/かたく:茎の先の花がつく部分のこと。穴のひとつひとつに詰まる実は、生薬の蓮実/れんじつ、殻をむき取り出した種子は蓮肉/れんにくで、体を元気にし、尿の出をよくする効果があります。また、大きな葉は荷葉/かようという生薬で、熱を下げるくすりに。葉や花を支える水中に伸びた地下茎が野菜のレンコン。たくさんの穴は空気や栄養を通すためのものです。 夏の夜に咲く大輪の打ち上げ花火もよいですが…。 ポンッと音を立て、水面に開くハスの大輪。早起きをして、そんな一瞬を見に行くのもよいかもしれませんね。

ニンニク(平成28年7月号)

薬用部/生薬名 : 鱗茎/大蒜 用 途 : 健胃・強壮
元気を出したいときに食べたくなるニンニク。その力の源はあの独特な香りの成分であるアリシン。強い殺菌作用と疲労回復効果があり、料理だけでなく、生薬・大蒜/タイサンとしてくすりとしても古くから愛用されてきました。古代エジプトではピラミッドを造る労働者たちがニンニクを食べ、重たい石を運ぶ活力としていたのだとか。また、魔物を除けると信じられ、墓に遺体とともに埋葬されたり、身を清めるために食べたりと、呪術的な使われ方もしていたようです。
これからますます暑くなり、疲れもた まりがちに。ビタミンB1と結びつくこ とでスタミナ補給に効果を発揮するの で、豚肉などとともに食べるのがおす すめ。ただし胃への刺激が強いので、 食べ過ぎには注意。そして食べた後の においにも。