ウイキョウ(平成29年7月号)

生薬名 : 茴香/ウイキョウ 薬用部 : 果実 用 途 : 健胃整腸・鎮痛・去痰など

歴史上最古の作物のひとつといわれるウイキョウ(ハーブ名:フェンネル)。葉は黄緑色で糸のように細く、夏から秋にかけ、黄色い小さな花が咲きます。種子を天日干したものは「茴香/ウイキョウ」という生薬で、香りは甘く、噛めばほのかな苦み。胃の調子を調える効果があり、市販の胃薬にも処方されています。また、魚料理の臭み消しやお酒の香りづけ、カレーのスパイスに、葉や茎も野菜として親しまれています。 インドでは食後、口臭予防や消化促進のために「ソーンフ」というお菓子を食べるとか。これは炒ったウイキョウの種子を砂糖でコーティングしたもので、日本でいう口直しのガムのような役割。カラフルに色づけ されたものを料理店などでも見かけることが ありますが…どんな味がするのか、とても気になる所です。

 

7月号(最新号)はこちらよりダウンロードできます。

ダウンロードはこちら

キクニガナ(平成29年6月号)

生薬名:菊苣/キクキョ 用 部:根・根茎・全草 用 途:抗菌・収れんなど

太陽が昇るとともにつぎつぎに咲きだすキクニガナ。しかし、その薄青色の花の寿命ははかなくも一日限り。キクニガナはヨーロッパでは「アンディーブ」または、「チコリ」という名で古くから栽培されてきた野菜。食用にする新芽は白菜のような形でシャキシャキとした歯ごたえと強い苦みが特徴ですが、苦みを抑えるために日光に当てずに育てられています。近ごろは日本でも栽培されるようになりましたが、まだまだ販売されているところが限られているようです。

全草を煎じたものは腎炎や気管支炎に。根は焙煎するとコーヒーの代用にもなり、1806年にナポレオンが大陸封鎖令を発した際にはコーヒー豆の代用としてチコリコーヒーが飲まれたといわれています。 ノンカフェインで飲みやすく、痛風や便秘を 改善する効果も。

一日だけのはかない花を愛でたなら、今度 は苦い一杯も味わってみたいものですね。