オオバコ(平成28年6月号)

生薬名/薬用部 :車前草/全草 ・車前子/種子  用途:鎮咳・去痰・利尿
道端に立ち上がるオオバコの群れ。人や車によく踏みつけられたかたい土にもしっかり根付くことのできる逞しいオオバコは、全草を乾燥させたものを生薬・車前草/しゃぜんそう、種子を集めたものを、車前子/しゃぜんしといい、咳や痰を鎮めるくすりや利尿薬として用いられてきました。オオバコの茎は太く短く、葉には丈夫な維管束(水と養分を行きわたらせるための管)があるので、踏まれても折れたり萎れたりしにくく、そういう場所でこそ生き残りやすい植物。また、水に濡れると粘り気がでる種子は人や動物の足の裏、タイヤなどに貼りつき、遠くまで運ばれていきます。そのため、むかしの人は山で道に迷ったときには、オオバコを人の住む場所への道しるべとしたのです。 幼いころに友だちとオオバコを摘み、茎を引っかけあってどちらが先に切れるかを競った「オオバコ相撲」。そう呼んでいたけれど、 これはみんな同じかな…。