カツオナ(平成29年1月号)

冬が旬、カツオナは福岡では誰もが知っている伝統野菜です。新しい年の豊作や健康を願って食べるお雑煮に、博多では「勝男」につながるカツオナを入れる。そんな縁起を担ぐようになったのは、江戸時代は半ば頃からです。享保・元文(1735〜1738年頃)、徳川吉宗の時代に行われた諸国の産物調査にて、福岡黒田藩がまとめた「筑前國産物帳」にも芭蕉高菜(ばしょうたかな)の名で登場しています。カツオナは高菜の仲間ですが、高菜のような辛味はなく、料理に用いると魚出汁が要らないほどの風味であることから後にカツオナ(鰹菜)に呼び名が変わったといいます。葉物野菜の中ではカルシウムがずば抜けて高く、成長期の骨の発育や骨粗しょう症を予防する効果があるとされています。カツオナを具材とした博多雑煮で新年を迎えてみれば、病や災いに狢任曽,牒1年になりそうな。