ジギタリス(平成29年4月号)

生薬名:ジギタリス  薬用部:葉  用 途:強心、利尿 など

 

ひとと同じくらいの草丈、穂状に咲いた鈴型の花。その色は白、桃、紫色で、花びらの内側には斑点模様がびっしり。堂々として、遠くからでも目につくジギタリスは、美しいけれど奇妙。咲いていればつい足を止めてしまいます。しかも、その全草には毒があり、誤って口にすれば激しい中毒症状に。 しかし古く西洋では、ジギタリスの乾燥させた葉をくすりにしていました。その効果は強心・利尿。心臓の病気に処方され、その薬効から「魔女の秘薬」と呼ばれるほど。 とはいえ、現在、日本ではジギタリスの葉を使うこ とはなく、ジギタリスに含まれる成分(ジギトキシン) だけが医薬品として使われています。 毒もくすりも正しく使ってこそ「くすり」。 使い手が経験と知識を積み重ね、正しい使い方を見 極めたからこそ、ジギタリスは美しい薬草となった のです。