キクニガナ(平成29年6月号)

生薬名:菊苣/キクキョ 用 部:根・根茎・全草 用 途:抗菌・収れんなど

太陽が昇るとともにつぎつぎに咲きだすキクニガナ。しかし、その薄青色の花の寿命ははかなくも一日限り。キクニガナはヨーロッパでは「アンディーブ」または、「チコリ」という名で古くから栽培されてきた野菜。食用にする新芽は白菜のような形でシャキシャキとした歯ごたえと強い苦みが特徴ですが、苦みを抑えるために日光に当てずに育てられています。近ごろは日本でも栽培されるようになりましたが、まだまだ販売されているところが限られているようです。

全草を煎じたものは腎炎や気管支炎に。根は焙煎するとコーヒーの代用にもなり、1806年にナポレオンが大陸封鎖令を発した際にはコーヒー豆の代用としてチコリコーヒーが飲まれたといわれています。 ノンカフェインで飲みやすく、痛風や便秘を 改善する効果も。

一日だけのはかない花を愛でたなら、今度 は苦い一杯も味わってみたいものですね。