アオノリュウゼツラン(平成29年7月号)

何十年も葉を茂らせる常緑の多年草、アオノリュウゼツラン。長さ2〜3mもの剣状の葉がロゼット状(地中から放射状に葉が広がる形状)に生えるアガベ(乾燥地帯に生息する多肉植物)の仲間です。先がとがった肉厚の葉は4mもの径で広がり、縁には鋭いとげがあります。この植物を初めて見た日本人は、花は蘭のようで、龍が存在するならこんな舌をしているのではないかと思い、”青の龍舌蘭”と名付けたといいます。花が咲くのは30〜70年に一度だけ。ある日、突然、株の真ん中から花茎が10mほど伸び、次々に黄色の花を咲かせます。その花数は数千個にもなるのだとか。世紀の植物(century plant)や万年蘭、そんな別名を持つのは、花茎の長さに太さも巨大な上、開花まで50〜70年もの非常に長い歳月を要するからです。葉や茎から得られる抽出物に収れん、抗酸化、免疫力をj改善する作用があります。見事な花を咲かせたら、アオノリュウゼツランの命のおわり。しかし、枯死する寸前に根元に子株をつくり、その命はしっかり受け渡されます。