フラックス(平成29年8月号)

薬用部:茎・種子  用 途:緩下作用・殺菌・鎮静など

夏に青や白、桃色の花をたくさん咲かせるハーブ、フラックス。この花が終わると、丸い実の中には黄褐色の平たいタマゴ形のタネができます。このタネから抽出される油はフラックスシードオイル、亜麻仁/あまに油などと呼ばれ、油絵を描くときに絵の具ののびをよくするための溶き油としてつかわれています。また、生活習慣病の予防やアレルギーの緩和に効果があると注目を浴びている食用油でもあります。 フラックスはもともと繊維の原料としてつかわれてきた植物です。茎からとれる強い繊維で紡いだ糸やリネンと呼ばれる布は、紀元前5000年代には古代エジプト人がミイラを包むために使用したのだとか…。また、イエス・キリストの亡骸を包んだの もリネンだといわれています。

長きにわたって人々に愛され続けるぬくも りある布。それはきっと、良き日の思い出も 一緒に包んでくれるからなのでしょう。