フクジュソウ(平成30年1月号)

フクジュソウ(福寿草)は、日本、朝鮮半島、中国東北部などに自生するキンポウゲ科の植物。厳しい寒さの中で咲く、黄金色の花を小判に見立て、また、長く花を咲かせることから、福と寿命の意味を含めて「福寿草」と名付けられたといいます。別名、元旦草(がんたんそう)、朔日草(ついたちそう)とも呼ばれます。江戸時代から福寿草はめでたい花とされ、現代でも梅や松、南天などとともに寄せ植えなどにされるお正月を祝う縁起物です。また、飾りとされるだけでなく、福寿草の根は福寿草根(ふくじゅそうこん)という生薬で、強心、利尿を目的に用いられます、しかし、民間薬とするには全草にステロイド強心配糖体シマリンやアドニリドを含む劇薬なので、誤飲すると嘔吐・痙攣・呼吸麻痺などの中毒症状が出るため扱いには注意を要します。寒さにふるえながら、春を待ちわびたいにしえの人々。凍土の中で年を越し、開花の時をじっと待つこの花に、どれだけ勇気と希望をもらったことか…。