アネモネ(平成30年2月号)

2月に入るころから花屋で見かけるアネモネの花。赤、ピンク、白。藍色や紫と、とりどりの色を目にすると、春の近づきを感じます。アネモネの花は風が吹くときにしか咲かないという言い伝えがあり、属名のAnemoneはギリシャ語のanemos(風)に由来するもの。地中海沿岸のヨーロッパ原産で、古代のギリシャやローマでは、アネモネは花冠をつくるための花として知られていました。また、手折った時に出る汁液に触れると、炎症や水疱などを起こす毒草でもあります。古い書物には薬草として紹介されていることもありますが、効能は 定かではありません。 中世のイタリアでは、十字軍の遠征で戦死した 兵士を弔うため、聖地の土が持ち帰られました。 彼らの亡骸を葬ったその土からは赤いアネモネ が芽生え、その花を「キリストの血」になぞら えたことから、ヨーロッパ各地に広がって いったのだそうです。神話や聖書にも多く 登場するアネモネ。その花には、いろいろ な物語が隠されているようです。
有毒成分:汁液 毒性
作用:局所刺激(発赤・発疱・化膿)